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- 表具師：坂本栄の技術
本金紙彩色壁面張り
- 薄紙に油を塗る
- 油のついた面を箔に合わせる
- 箔箸で軽くなでる
- 箔あかし（箔押し前の準備）完了
- 和紙に礬水（どうさ）を塗る
- 箔を押していく
- 箔押しした金紙に下絵を描き、彩色していく
- 壁面に本金紙を張る前に和紙を下張りする
- 現場壁面のサイズに合わせて彩色した金紙をカット
- 本金紙彩色壁面張り完成
- 納骨堂仏間本金彩色壁面施工
- 金紙の制作から絵付け、上張りまでの作業をさせて頂きました。
一般的に使用さてれいる代用の金紙のとは違い本金箔で制作した本金紙は、長い年月を重ねていく事で重厚な落ち着きのある品格を出していきます。
修復工程紹介
本金蓮水極彩色修復
- 破れ箇所
- 破れ箇所の補修
- 全体の裏打ち紙取り
- 糊付け作業
- 裏打ち作業
- 仮貼り作業
- 洗浄シートめくり作業
- 仮貼り作業
- 洗浄シートめくり作業
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- 金紙が落ち着くまで、しばらく乾燥させる
- 下地パテ処理
- 下貼り作業1回目
- 下貼り作業2回目
- 上貼り糊付け作業
- 上貼り作業
- 上貼り作業2
- 現場正面破れ箇所
- 現場正面破れ箇所補修作業
- 破れ箇所補修作業
- つくらい作業
- 見事に修復された【本金蓮水極彩色】
- 本堂余間本金紙彩色修復施工
- 下地が損傷し金紙数カ所に破れが生じた本金紙の修復です。
壁から金紙をめくり裏打ちをし直し強度を上げ、壁面に下張りをしその上から修復した金紙を張り上げていきます。
親鸞聖人御絵伝「四幅一流」修復
- 色止め
- 礬水（どうさ）液を彩色部分に塗る作業。自然乾燥させ、この作業を2～3回繰り返します。
- めくり
- 裏打ちされていた和紙を剥いで、絹本だけの状態にします。
- 肌裏
- 時代色の薄美濃紙で1回目の裏打ちをします。
- 折れ伏せ
- 絹本の折れたり切れたりしている部分を細切りにした和紙で補強します。
- 増裏
- 美須紙で二度目の裏打ちをします。
- 仮張り
- 仮張り板に絹本を張り、乾燥させます。
- 裂地取り
- 裂地を裁断します。
- 肌裏
- 薄美濃紙で1回目の裏打ちをします。
- 増裏
- 美須紙で二度目の裏打ちをします。
- 仮張り
- 仮張り板に裏打した裂地を張り乾燥させます。
- 裂地裁断
- 裏打ちされた裂地を、部分ごとに裁断していきます。
- 付け廻し
- 絹本と裂地を付ける作業です。ここで掛軸の形になっていきます。
- 耳折り
- 両端の余分な裂地を裁断し、1分5厘で折り返します。
- 総裏
- 上巻き、裏書き、宇多紙の順で裏打ちしていきます。
- 仮張り
- 仮張り板に裏打した掛軸を表を上にして張り、乾燥させます。
- 裏刷り
- 掛軸をしなやかにするために裏刷りします。
- 裏返し
- 仮張り板に裏刷りした掛軸を裏を上にして張り、乾燥させます。
- 仕上げ
- 八双、軸先、金具、風帯、軸紐を取り付けて仕上げます。
大まかな作業工程です。他にもたくさんの細かい作業があります。
- 親鸞上人御絵伝「四幅一流」修復
- 掛軸の修復は描かれた素材や年数、保存状態で様々です。
状態の見極めが重要で、全てにおいて繊細な作業となります。
裂地（きれじ）選びも、お預かりしたものに近い柄や各宗派による柄など様々です。
大掛軸修復（本紙寸法３m×２.７m）
- 修復前の状態
- 欠損部分があり、本紙の継目が浮いて、しわがたくさん入っています。
- 修復途中
- 小判に描かれている本紙を一枚一枚丁寧に解体し、裏から和紙で補強する裏打ちという作業を施した後、元の状態に継ぎ合わせていきます。
- 仕上げ
- 修復した本紙に金襴を継ぎ、総裏し時間をかけ安定するまで乾燥させて掛軸に仕上げます。
今回欠損部分はそのままでとのご依頼でしたが、欠損部分に彩色を入れることも可能です。
- 大掛軸涅槃像修復
- こちらの掛軸は六畳一間を埋め尽くすぐらいの大きです。
大きな物になりますと、少しのずれでも大きなずれとなり全体が合わなくなってきますので、慎重に作業を進めて行きます。
絵柄を合わせるのも技術を要します。
その他の修復実績
- 破損の激しい掛軸の修復
- 残っている部分を合わせ、欠損している部分は回りの色や劣化に合わせて材料を加工し、元の状態に近づけていきます。
- 屏風仕立て直し
- 本紙が引き立つように和紙、裂地、縁を選び仕上げていきます。
表面だけでなく下地も和紙を何層も重ねて張り上げ強度を上げております。
